30代二児の社長パパブログ

ニュースから儲かるネタ探しと時々子育て

何千億ものお金を社債で調達する企業は何を目指しているのか

今日の話題

日本企業の社債発行額、最高3.7兆円 4~6月見込み - 日本経済新聞

ソフトバンクが4565億円でヤフー子会社化、件数8カ月ぶりに前年を下回る - M&A online

これらのニュースを要約すると

社債の発行から世の中の動向を考えてみる


社債、株式の発行。銀行からの借り入れって何が違うの?

株式会社の資金調達といえば株式の発行が真っ先に思い浮かびますが、あえて「社債」を発行することにどんなメリットがあるのでしょうか?

株式を発行し、他者が株を所有するということは、その持ち株比率の分だけ、その人に経営権があるということになります。つまり会社の一部を売る、という感覚ですね。

加えて株式については基本的に返済の義務が無く、また株価の変動というリスクがあるので必ずしも買った金額(またはそれより高い金額)で売却できるとは限りません。 (当然、株価が上がっていれば高い売却益が獲得できます)

その反面、社債を発行するということは基本的に「お金を借りる」ことになります。社債を買った側は、一定の期間を迎えるとその貸したお金に利子がついて戻ってくることが約束されています。

(但し企業が破綻した場合は返済されないリスクあり)

また銀行からの借り入れも社債に似ているところがありますが、規模が大きい程、その借り入れが銀行に与える影響も多く、基本的には1行からの借り入れになるとその条件も厳しくなる傾向があるそうです。

社債のメリット

社債を買う側にとっての最大のメリットは「金利」だと思います。

普通預金金利に比べて遥かに高い金利が設定されていることがほとんどです。

具体的にはソフトバンクが今年発行する個人向け債5000億円の利率は1.64%ととのことです。

参考までに、みずほ銀行の預金金利は0.001%。つまり銀行に預けておくよりも1,000倍以上の利率が見込めるわけです。

反対に社債を売る側にとっては、経営権を他者に渡さずに資金調達ができるというのが最大のメリットだと思います。

ソフトバンクはそんなに資金を集めて何をしようとしているのか?

ソフトバンクといえば昨年の株式上場にて2兆4千億円の調達を果たし、今年さらに社債にて5000億円の調達を行います。

上場が予想を下回る結果だったので、本当は最初から上場で3兆円を調達したかったのかもしれません。

では、その3兆円を何に使うのか?

ヤフーの買収でpaypay、キャッシュレスに本格参入?

ヤフーを買収することの長期的な展望としてはpaypayを仕切ることができることでしょうか。

たしかにキャッシュレス化は国策でもあるので、paypayで市場を一気に押さえるという戦略かもしれません。

しかし3兆円を調達してまでのインパクトは無いと感じるのが本音です。

ARMの買収額「3.3兆円」に迫るもの

2016年にソフトバンクが英国のARM社を買収したことが大きな話題となりました。

高すぎる買収とも言われていましたが、AI・IOT時代に突入するこれからの時代でARMの持つチップセットを握るのが鍵だ、ということで買収に至ったとされていました。

では今回の3兆円調達の使いみちは?

  • 自動運転、自動作業、無人店舗など、やはりAI系の会社を軒並み抑えることが妥当か
  • 大穴でまさかの娯楽参入もあり?AIが発達したその先は娯楽が鍵になるかも

凡人には到底、考えが及ばない領域ですが、今後のソフトバンクの動向をウォッチするのも面白そうです。

え?ストローって海に流れ出てるの??

今日の話題

レジ袋、来年4月1日から有料義務化 世耕経産相が方針 - Yahoo!ニュース

プラスチックストロー廃止、飲食各社の状況は? 木製、ステンレス製など代替品も登場 - Foodist Media

プラごみは、なぜ海に流れ出るのか? 調査プロジェクト「アルバトロス」 - Gyoppy!

これらのニュースを要約すると

  • 2020年4月から無料でのレジ袋提供を廃止にする目標を掲げた
  • 大手飲食店やカフェなど、続々とプラスチックストローを廃止
  • プラごみによる海洋汚染が深刻な為、世界中でプラごみを減らす動きになっている
  • しかしまさかの海にプラごみが流れる原因は明確にわかっていない

考えてみる

ファミレスでもストローが無くなりましたよね

ファミレスに行って子供のコップにジュースを入れて、さてストローは?と探すけどそうだった、最近は大手チェーン店はどこもプラスチックストローを廃止したんだった、ということが何回もありました。

そして、コンビニなどのレジ袋も来年から有料化になるかもしれないというニュースです。

その狙いとしては、少しでもプラスチックごみの量自体を減らそう、ということです。

そもそもなんでプラごみを削減しなければいけないの?

なぜ世界中でこれほどまでにプラごみ削減の方向になっているかと言うと、海にプラごみが流れ出て汚染されているという事実があるからだそうです。

海がプラごみで汚染されると、魚介類などがプラスチックを微量に体内に取り込みます。(いわゆるマイクロプラスチック)

それを漁猟した人間が魚介類を食べて、人間の体内にプラスチックが戻ってくるという仕組みです。

人間の体内にプラスチックが溜まると何が起こるか?は、こちらも具体的にしていくと膨大な記事量になるので割愛しますが、ようは生殖機能などに影響が出るようです。

でも、お店で出るプラごみってちゃんと回収されて焼却されてるのでは?

プラごみ汚染のサイクルは理解できるのですが、1つ腑に落ちない点がありました。

  • プラごみが海に流れて深刻になるレベルって、不法投棄でもなきゃ起きないんじゃないの?
  • そもそもストローやレジ袋が海洋汚染の原因になってるの?

こんな疑問が湧いたので、少し調べてみました。

すると衝撃的な事実がわかったのですが、

「海にプラごみが流れ出て海洋汚染になるルートは明確に判明していない」

詳しくは株式会社ピリカさんの「アルバトロス」プロジェクトの記事がわかりやすかったので、その一部を引用させて頂きます。

最近、マイクロプラスチック関連では「レジ袋」や「ストロー」などが話題にされていますよね。調べてみると、もしかしたらそうだったかもしれない破片も混じっている。しかし、必ずしも多いとは断定できない状況です。

今回調査してつかめた事実はたくさんありますが、具体的な製品カテゴリーを特定できたものに「人口芝」がありました。

引用元:プラごみは、なぜ海に流れ出るのか? 調査プロジェクト「アルバトロス」

しかしストローやレジ袋が原因かもわからないのに減らそうって・・・

プラごみ全体の量を減らそうという意味ではよいかもしれませんが、これで頑張ってプラごみ量が減った!!やった!!でも海洋汚染は変わってない、ということになるかもしれないということです。

あえてその流れに乗っかるなら

ストローやレジ袋削減が海洋汚染の根本解決になるか怪しいとわかったところですが、世の中的にはプラごみの削減が大きな動きになっているのは間違いありません。

しかしプラスチックで便利なので、なかなか削減に踏み切れないのも事実です。

そんな状況で考えられるビジネスは

  • プラスチック容器に変わる素材の開発(ヨックモックが食べられるストローを提案している)
  • 弁当屋さんやカフェであれば、マイ容器持参で割引
  • カフェのマイカップ持参で割引なら、洗って水滴を拭き取ってくれるところまでサービス化してほしい

環境問題というのは、様々な思惑が作用しているグレーな分野

実は二酸化炭素排出による地球温暖化が全くのデタラメであったり、今回のストローやレジ袋が必ずしも海洋汚染に繋がっているのか怪しかったりと、環境問題というのは人が騙されやすい面があります。

環境に配慮してます、もしくは配慮させてる、という体裁を作ることで得をする人がいるということですね。

この辺りの話題についてはまたいつか、深掘りしてみたいと思います。

eスポーツはこれからどんどん伸びる市場

今日の話題

5分でわかるeスポーツ!その歴史から市場規模まで【総務省資料サマリー】 - SHIBUYA GAME

月額1100円でゲーム遊び放題なGoogleのクラウドゲームサービス「Stadia」 - Gigazine

これらのニュースを要約すると

  • eスポーツ産業の世界市場規模は、2018年で約969億円、2022年で約3500億円、オーディエンスは3億3,500万人
  • Googleが2019年11月から開始する「Stadia」でスマホでも最新ゲームができる環境が月1100円で手に入る

eスポーツの未来について考えてみる

そもそもeスポーツとは?

eスポーツの明確な定義があるわけではありません。

広い意味でのeスポーツが表すのは

「電子機器で行うゲームをスポーツとして捉え、競い合ったり楽しんだりすること」

です。

普通のスポーツと同じように、チーム戦や個人戦もありますし、大会があったりします。

大会の優勝者には賞金(海外だと億単位)が出たり、企業がスポンサーとしてついたりすることで「プロゲーマー」という職業が成り立ちます。

スマホでちょっとしたゲームをやる→誰でも大作ゲームを遊ぶように

スマホで人気のゲームと言えばモンストやパズドラなどに代表するソーシャルゲームが主流です。

しかしGoogleが2019年11月にスタートする「Stadia」によって全てが変わります。

「Stadia」を利用することで、Googleから自分専用の高性能PCをネット経由で借りることができ、そのゲーム画面をスマートフォンなどに転送することによって、 ゲームを動作させる機械の性能に依存すること無く、ゲームを遊ぶことができるようになります。

早い話、今までは高性能なパソコンでしか動かなかったゲームが、スマートフォンでも遊ぶことができるようになる、ということです。

つまり、今までパソコンゲームと言えばオタクや一部のゲーム好きのもの、というイメージがありましたがこれからは誰でも、スマホで大作ゲームがプレイできるということです。

金を掘るのではなく、つるはしを売れ!

これだけ期待ができるeスポーツ業界で、どういったビジネスが出てくるでしょうか。

いつも僕が意識していることは、「金鉱に向かう鉱夫たちにつるはしを売った人が一番儲かる」という話です。

つまり、eスポーツ業界に参入したいという人たちに大してノウハウやリソースなどを提供する側に回るほうが儲かる、という考え方です。

そういった視点で新しいビジネスを考えてみました。

  • プロゲーマーとスポンサー企業をつなぐ、スカウトサイトみたいなの
  • 空き家をeスポーツ合宿施設に改築する建築屋さん
  • eスポーツチームのポータルサイト、各種施設の情報メディア
  • プロゲーマーになりたい人へ、ゲームを教える塾
  • eスポーツイベント企画・コンサルティング会社

他にもまだまだ色んな可能性があります。

eスポーツの市場は、それこそ世界規模でまさにこれから、というところに来ているので、これから参入するのも面白そうです。

訪日客とホテルの建設ラッシュに見るインバウンド

今日の話題

昨年の訪日客、最多の3119万人に 6年連続で更新 - 朝日新聞デジタル

ホテルの建設ラッシュ 3位東京、2位大阪、1位は… - Y!ニュース

【2019年版】外国人観光客の訪日目的ベスト5。ニーズを満たす対策も紹介します - インバウンドNOW

訪日外国人旅行者数推移
訪日外国人旅行者数推移
引用元:観光庁

これらのニュースを要約すると

  • 日本を訪れる外国人は年々増え続け、しかもその約7割が個別手配の旅行
  • 訪れる目的の1位は「日本食を食べること」1人あたり約3万3,664円を消費する
  • 国は20年に4千万人、30年に6千万人まで増やすことを目標にしている
  • ホテル不足が深刻な京都・大阪を中心に主要9都市で建設ラッシュ
  • 21年末には建設が落ち着き、京都・大阪でもホテルが取れるようになる

ニュースからインバウンドについて考えてみる

なぜ訪日客が増えているのか?

円高の昨今でもなぜ日本を訪れる人が増えているのでしょうか?

政府の目標もあるので、国が何かしているのかを調べたところ「観光庁」が積極的にPR活動を行っているようです。

観光庁 訪日旅行促進事業(訪日プロモーション)

10年後に外国人旅行者数が2倍の6千万人になるとどうなるか?

約10年後の2030年の日本の人口は1億1900万人と予想されていますので、日本の人口の半分くらいの人が日本に旅行に来ているという計算になります。

これってすごいですよね?

いわゆるインバウンドビジネスを狙いに行く人たちが最近増えているのも納得です。

外国人向けの日本案内サイトを外国人が運営している

japan-guide.com

このサイトで各都市のどこを訪れたらよいかが紹介されています。

外国人はこういったサイトで自分たちで行き先を調べて、自力で訪れるわけですね。

ちなみにこのサイトに広告を載せることもできるようで、動画広告だと200万円〜、記事広告だと150万円〜のようです。

本気でインバウンドビジネスを展開する会社はこういったサイトの広告も利用すべきだと思います。

建設ラッシュが落ち着く21年以降に伸びる業界は?

20年にはオリンピック、21年には一通りのホテル建設ラッシュが終わるということで、21年以降は建設業界の減速が予想できます。

そんな中でどういう業界が伸びていくのか?

やはりサービス業ではないでしょうか。

ひとまず泊まるところが確保できれば、受け入れの準備はできた。

さあ、日本に来てください!そして何をしよう?

訪日客の1番の目的として日本食を食べる」、ということがあるようですが、それに加えて「日本独自の体験」もすごく人気が出ると思います。

例えば

  • 着物を来て街を練り歩く
  • お祭りに参加する
  • コスプレやオタク文化にふれる

意外と「日本らしいもの」を考えるのって難しいですね。

しかし個人でも簡単に世界に発信できる時代です。

意外とあなたの街を題材に、日本を紹介し尽くしますというWebサイトを立ち上げるだけでも週末副業になるようなビジネスが成り立ってしまうと思いました。

飲食店は人件費を下げて原価を上げる戦略を取るべき

今日の話題

2018年度の飲食店の休業・廃業、リーマン・ショック越えで過去最多 倒産は「西洋料理店」が3年連続1位

「倒産」「休廃業・解散」との件数・負債額推移(2000年度〜2018年度)
※プレスリリースより

このニュース・話題のポイント

  • いつ:2018年4月〜2019年3月までの間
  • 誰が:飲食店
  • どこで:日本
  • どのように:倒産・休業・廃業が1180件(倒産は負債1000万円以上を対象)
  • なぜ:(以下に考察)

要約すると

  • 2018年度、飲食店が消えた数はリーマンショック超えの過去最多に
  • 「酒場・ビヤホール」がトップ、「中華・東洋料理店」が2位、「西洋料理店」が3位
  • 数は増えたが負債規模は小さく、2012年をピークに3,000万円規模
  • あくまでも正式に倒産・休廃業ができた数で実態はもっと多いことが予想される

飲食店は今後どうなるのか

とにかく人手不足で効率化されていく

最近、券売機やタブレットによる注文スタイルをとるお店が増えてきました。

先日友人たちと行った居酒屋も、急遽探した全席個室のお店でしたが、そこでも全ての注文はタブレットからでした。

私は色んなメニューをじっくり比較検討して選びたい派なので、メニューを見て迷っている間の、店員の”早くしろ感”が嫌です。

だからこのシステム自体は大賛成なのですが、それで運ばれてきた料理が微妙だったときは期待通りの「残念感」が湧いてきます。

所詮、タブレットで注文するタイプだからそんなものかと。それが非常に勿体無いと思います。

かけなくてもよいコストは下げ、食材原価を上げる

これからの世の中は「いいもの」が選ばれる時代です。

可もなく不可もなく、といった味のものや値段相応の料理では競合他社に勝てません。

もし私がこれから飲食店を開業する場合は、会計や注文取りなどの必ずしも人でなくてもよい部分はどんどん機械化していきます。

そして食材原価を、かけられるギリギリまで引き上げ、給仕・接客などのスタッフ教育を徹底的に行う。

その上で顧客管理システムを導入し、2〜3回目の来店でもいわゆる「お得意様」的な扱いができるように工夫します。

あえて人手と手間をかけるお店も残っていく

多くのお店が効率化されていく中でも、やっぱり従来ながらの飲食店も残るとは思います。

但し接客がちゃんとしていること、料理自体も素材が良くて美味しいことが大前提で、それをクリアできないお店は淘汰されていくのではないでしょうか。

幼稚園・保育園の無償化で根本的な問題は解決するか?

今日の話題

幼保無償化(幼児教育無償化)って? 2019年10月から保育園、幼稚園の保育料が無料になる? - はいチーズ!clip編集部

このニュース・話題のポイント

  • いつ:2019年10月から
  • 誰が:自民党
  • どこで:日本
  • 何を:幼稚園・保育園の無償化
  • どのように:助成額 幼稚園→月2万5700円上限 保育園→月3万7千円上限
  • なぜ:増税による税収の半分を国民に還元する」ことを目的

要約すると

  • 0〜2歳児は「住民税非課税世帯であること」を条件に2万5700円を助成する(親の就労状況によっては3万7千円に増額可能)
  • 3〜5歳児は全世帯が対象

僕の意見

2歳の息子を育てる身としては素直に嬉しい制度ですが、心配なのは入園希望者が増えて希望の園に入りづらくなることですね。

また園の児童が増えることで先生の目が行き届きにくくなるということはあるかもしれませんが、 基本的には大人数での生活が経験できることは良いことだと思います。

自民党としてはこれを目玉の制度の1つとして位置づけているようですが、消費増税先送りになった場合はこの制度も実施されないかもしれないとのこと。

「消費増税先送り=嬉しい=自民党に投票しよう」という票集めのシナリオを書いている人がいるようですが、 ここまで消費増税が10月だ10月だと煽っておきながら、直前で延期しますという方が信用を落とすのではないかと思います。

しかし幼保無料化といえば聞こえがいいですが、根本的な問題である

  • 待機児童問題
  • 保育園側(先生の待遇とか)の質の問題

この2点の抜本的な対策にはならない(むしろ悪化する)。

結局は「子育てをしたことがない人が作った票集めの政策」なんだろうなと思います。

僕と反対意見

保育園の現場では7割が無償化に反対というアンケート結果が出ているようです。

現場側としては入園希望者が増えることで先生の目が行き届かなくなることが増えて保育の質が低下するから、というのが主な理由です。

ようは「これ以上大変になったらたまらんわ〜」ということでしょう。

まあその気持も当然です。

僕の息子が通う保育園でも、担任の先生がたまにお疲れモードだな感じることがあります(笑)

そりゃあ1日中、子供の相手をしていればまともな大人ならクタクタになりますよ。

保育園の先生は本当にすごいと思います(感謝)。

子供と上手にふれあうスキルって、相当高度なスキルであることは間違いありません。

「老後2000万円」「月50万円中吊り広告」にみる大衆心理

今日の話題

金融庁「老後2000万円必要」試算に対する雑感

阪急電鉄「働き方啓蒙」中づり広告「月50万円」に「不愉快だ」など批判、掲示とりやめ

このニュース・話題のポイント

  • いつ:2019年6月7日・10日
  • 誰が:麻生大臣/阪急電鉄
  • どこで:国会/電車の中吊り広告
  • 何を:お金について言及
  • どのように:
    麻生大臣「老後2000万円貯めて」と発言して炎上
    阪急電鉄の「生き甲斐の無い月50か、充実した月30か」広告が不愉快だと炎上

  • なぜ:(以下に考察)

要約すると

何が炎上しているのか?

金融庁の試算では65歳の定年から95歳まで生きるのに、公的年金の需給があっても毎月5万円足りない=5万円×30年=約2000万円足らないので、65歳までに2000万円貯めてくださいね、と発言して炎上しました。

加えて阪急電鉄の中吊り広告に下記文言の広告が掲載されました。

「毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。研究機関 研究者/80代」

これに対してツイッターでは

  • 月20万円で生き甲斐もない私はどうすればいいですか
  • 「月30万で低い方なの...?十分じゃね...?と思ってしまった昔はそんくらいだったんだねえ...あれは誰が作ってんの?大昔の人?」
  • 「時代の違う感性だな...」
  • ブラック企業あるある的精神論ポスターみたいなのを車内広告で出しまくってるの?」

といった意見が見られ、主に低所得者層が不快感を感じていて広告の取りやめになる事態に。

お金に関する話題には皆デリケートなんだな

両者ともに何が正しいということを述べるつもりはないですが、両方の話題に共通するのは「お金に大して不安を抱いている人が多い」ということで、公にお金に関する発言をするときは慎重にならなければいけません。

しかし不安になるということは、そこに真剣に向き合っていないということの現れだと思います。

やはりこういった発言や広告に嫌悪感・怒りを覚える人って、普段からお金のことについて真剣に考えず、先延ばしにして、漠然とした不安から、こういうのをキッカケに爆発するみたいな。

5万円くらい、稼げるようにしておく

2000万円足りないという発言に対しては、麻生大臣はあくまでも豊かな老後を送るにはあと月5万円あるといいよ、という意味と弁明しています。

蓮舫さんは「国民が、年金の『100年安心』が嘘だったと怒っている」と追及してるのもの笑えます。そりゃ国が嘘でしたって認めるわけにはいけないですよね。

まあその真意はともかく、65歳位にもなれば、投資やらなにやらで月5万円くらいは働かずとも(または少し働く程度で)稼げるようにしておくことはできるのではないでしょうか。

個人的には「貯める」ことよりも「稼ぐ力」を磨いておくことの方が重要だと思います。

あとはそもそも年金制度の破綻についても明らかではありますが、それについてはいつかもっと詳しく言及してみたいと思います。

血液1滴で癌が発見できるかもしれない時代に

このニュース・話題のポイント

  • いつ:2019年中
  • 誰が:'TORAY'(東レ
  • どこで:日本で
  • 何を:血液1滴から様々ながんを発見する検査キット
  • どのように:厚生労働省に製品販売の申請をする
  • なぜ:(下記に推測)

元記事:日本経済新聞
東レ 血液1滴でがん検査、年内申請


調べて考えてみたこと

東レって素材メーカーじゃなかったっけ?

東レといえば繊維や素材のメーカーというイメージが強いです。 強いと言うか、恥ずかしながら医療分野にも進出していたことを知りませんでした。

東レのIR情報から医療分野の売上がどれくらいあるのかを調べてみましたが、 2018年決算の総売上が23,888億円、そのうち医療分野の売上は537億円(営業利益は13億円)。

メインの繊維分野で9743億円の売上なので、メイン事業の約20分の1です。 (それでも537億円ってとてつもないですが・・・)

メイン事業ではないからこそ、業界の常識をぶっ飛ばせる

メイン事業ではないからこそ、その業界の常識をぶっ飛ばせるんじゃないかと思います。

例えばホリエモンの寿司の話が有名です。 寿司職人になるには、まず修行を何年も積んで、数年後にやっと寿司を握らせてもらえるような世界だそうで、 そんな下積みなんていうかったるいことはすっ飛ばしてさっさと握る技術を教えろみたいなことをホリエモンが言ったことでプチ炎上したということがありました。

でも今は実際に寿司職人の養成学校に通えば数ヶ月で寿司が握れるようになるそうです。

そうやって大手ですら、異分野にてイノベーションを起こすことに挑戦している。 中小零細企業である我々は尚更、他分野に進出してその業界の常識に囚われずに発想・行動していくことが大切なのだと思います。

ところで、「先駆け審査指定制度」って?

ちなみにこの東レの申請は、厚生労働省の「先駆け審査指定制度」に選ばれているようです。 これに選ばれると製品認可の為の審査が優先的に行われるそうですが、他にどんな製品が選ばれているのかを厚生労働省のHPを覗いて調べてみました。

先駆け審査指定制度の対象品目一覧表

医療関係の専門用語が多く、大半は理解できないですが

などの治療薬が選ばれているようでした。 優先的に選ばれるということは、それだけ国も開発に期待している、世の中に求められているということだと思います。

しかしやはり癌の治療薬が多い印象です。 将来、癌が風邪のような扱いになる日が来ることを願って!
(海外ドラマ「スター・トレック」ではハンディ端末で肺癌を治すシーンがあった)